宮崎謙介氏 安倍元首相銃撃「怒り覚える」 参院選への影響「大事な終盤戦に水差した」
自民党の安倍晋三元首相が奈良県内で銃撃されたことについて8日、元衆院議員で実業家の宮崎謙介氏(41)がデイリースポーツの取材に応じた。
報道で知ったという宮崎氏は「最初、ウソだろうと思いました。言葉にならない」と大きな衝撃をあらわに。「怒りを覚えますね。ロシアのウクライナ侵攻などの暴力行為を非難する国で、元総理に対してテロが起きるというのは情けないし、信じられない」と語気を強めた。
2012年、宮崎氏が衆院選に初当選した時の自民党総裁が安倍氏だった。宮崎氏は安倍氏の著書「美しい国へ」に大いに感銘を受けていたという。「総理でしたし、頻繁にお話をしたことはありませんが、私たちの結婚式に来ていただいて、ユーモアをまじえたスピーチをしてくださりました」と、エピソードを明かした。
人柄については「世の中では堅くてファイティングポーズを取るイメージだと思いますが、それは政治家として仕事の顔。気さくで人間らしい方」と、政治家と個人で一線を画していたという。
10日投開票の参院選への影響については「聞いている感じでは大きな演説会も中止になりましたし、一番大事な終盤戦に大きく水を差した。民主主義は表現の戦い。選挙は神聖なもの。それを暴力が妨げるのは、あってはならないこと」と、民主主義の根本を揺るがしかねない凶行に怒りが収まらない様子だった。