山上容疑者 安倍元首相に「恨みあった」と供述 母親が宗教団体に多額の寄付
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8日に安倍晋三元首相(享年67)が奈良市での街頭演説中に銃撃され死亡した事件で、元海上自衛隊員の無職山上徹也容疑者(41)が「母親が宗教団体に多額の寄付をしていた」と供述していることが9日、分かった。
同容疑者は「母親が団体にのめり込み恨みがあった。団体と安倍氏がつながっていると思ったから狙った」という趣旨の話もしており、奈良県警は詳しい動機を調べる。
宗教団体の広報担当者は「(母親が)長年信者として活動しているのは間違いないが、経済的な事情は分からない」と話している。
同容疑者が事件前日の7日夜に安倍氏が演説した岡山市民会館を訪れたという内容の説明をしていることも判明。参院選候補者の演説会で、2千人以上が参加し、立ち見も出ていたが、トラブルもなかったという。
安倍氏の演説場所近くにあった選挙カー上部の看板に、弾痕のようなものが複数確認されたことも分かり、県警は発射された銃弾の数や銃の構造も詳しく調べる。