安倍元首相と銃撃の1時間半前に会った青山繁晴氏「あの背中が今生の別れとは」と無念
参院選に自民・比例で立候補した青山繁晴氏(69)=現職=が10日、カンテレ(関西テレビ)の開票特番「参院選2021」に出演。安倍晋三元首相と亡くなる1時間半前に交わした最後の会話を明かした。
青山氏は元共同通信記者。6年前に安倍元首相の要請などを受け、出馬した。
青山氏は8日朝、羽田発伊丹空港着の飛行機に搭乗した際、安倍元首相と一緒だったという。「僕は仕事してて気が付かなかったんですけど、安倍さんが僕の席に来られてパンパンと2回(肩を)叩かれて『お疲れさん』とおっしゃられました」。その後、飛行機が着陸後に席を立った安倍元首相と目が合い、ドアが開くまで、話をしたという。
「安倍さんとは長い付き合いですけど、本当に国のことしか話したことなくて。その時も『なぜ当初の予定を変えて奈良へ?』と(私が)聞いたら『やっぱり油断しないで固めないといけないから』と」とそれが最後の会話になったことを振り返り、「(タラップを降りる)背中を見送って。安倍さんって背中に表情がある人で。淡々とスタスタと歩いておられて。酷暑の選挙戦を心配していたんですけども、ああ、心配ないな、と見送った。その1時間半後に(奈良で)凶弾に倒れた。あの背中が今生の別れとは夢にも思わなかった」と無念の表情で語った。