乙武洋匡氏 落選確実 涙「悔しい」「争点にすら挙げてもらえなかった」
参議院議員選挙の投開票が10日行われ、東京選挙区(改選数6)に無所属で出馬した作家・乙武洋匡氏(46)の落選が確実となった。
渋谷センター街のど真ん中に構える選挙事務所から離れ、支援者が用意した会場で支援者ら約40名と共に投開票を見守った乙武氏。「やっぱり政党の壁ってすげえなって。無所属を選んだことに1ミリも後悔はないです。今は本当にすがすがしい気持ち」と語った。
選挙活動を通して約1600人のボランティアが参加し、寄付金も3000万円集まったことに「これ以上ないくらいの戦い方ができて、このくらいの数字かって。悔いはないけど、悔しいね」と吐露。「僕らの生きづらさ、社会課題を争点にすら挙げてもらえなかった」と悔しさをにじませた。
「『また次、政治でチャレンジをします!』という答えは、今すぐ出せないくらいに燃え尽きました」としつつ、「僕の夢は敗れてない。僕の夢は日本に多様性をもたらすことなので、ここをスタート時点としてまた積み重ねていきます」と述べた。
支援者から、選挙活動の様子を収めたアルバムを贈られると目には涙。「やるべきこと、やれることはやりきった。悔いのない戦いをさせてもらえたのは、みんなが支えてくれたおかげ。本当にありがとうございました!」と、深々と頭を下げ感謝を示した。