与党完勝 70議席に達し過半数超え「改憲勢力」3分の2以上維持
第26回参院選は10日、投開票された。今回の参院選は終盤の8日、自民の安倍晋三元首相が奈良市で銃撃されて死去。与野党は「暴力に屈しない」と民主主義を守り抜く決意を表明する異例の展開となった。
与党は改選過半数の63議席を超えて70議席に達する完勝で、憲法改正に前向きな「改憲勢力」は国会発議に必要な3分の2以上の議席を維持した。
自民は32ある改選1人区で前回19年の22勝を超えた。比例代表は前回獲得した19議席に届く可能性がある。改選14議席の公明は一部で競り合う。
改選23の立憲民主党は20議席を割り後退。比例は改選7議席を維持する可能性があるが、選挙区と合わせて議席を減らした。
日本維新の会は改選6議席から10議席台に乗せた。選挙区3、比例3の改選議席をいずれも上回った。
共産党は東京で議席を維持したが、比例は改選5議席より減らしそう。国民民主党は大分で現職が敗れるなど改選7議席を下回った。れいわ新選組は比例で議席を獲得。社民党とNHK党は比例で1議席をうかがう。参政党は比例で1議席を確保した。
投票率(選挙区)は、共同通信社の午後9時現在の全国推計で51・58%となった。