れいわ山本太郎氏 激戦・東京ラスト1枠滑り込むも険し顔「非常に危機感」
参議院議員選挙が10日、投開票され、東京選挙区(改選6)から立候補した、れいわ新選組の山本太郎代表の当選が確実となった。激戦区の東京では当落線上と報道され続けたが、“ラスト1枠”に滑り込んだ。
同党の選挙センターで党首として、各メディアのインタビュー取材を受けながら開票を見守った。当確が決まっても、喜びはなし。「万歳はなしです。今後3年間、国政選挙がない。非常に危機感を抱いております」と厳しい顔で話した。
与党圧勝の結果に「さらに与党側が勢い付く感じなのかなと。非常にしんどいところではあるけど、やりがいあるじゃないかというところです」とニヤリ。増税を視野に入れる与党に対し、「徹底的にやってやろうぜって。暴走を止めようとしている野党側が力を合わせることが必要な局面。ヤギのケンカみたいなのやらなきゃダメなんですよ」と覚悟を示した。そのために「一日も早く中規模(政党)になりたい」と本音もこぼした。
山本氏は13年参院選の東京選挙区で初当選。19年に同党を立ち上げたが、同年参院選では比例区で落選。昨年10月衆院選では比例東京ブロックで当選し、政界復帰を果たした。しかし参院選へくら替えするため、22年4月に辞職していた。苦戦が続いた選挙戦では、封印していたタレント時代の一発芸「メロリンQ」を解禁し、最終日まで力強く支持を訴えた。