銃撃事件の奈良で再選 佐藤啓氏が勝利報告 献花台を訪れ「見守っていただきたい」

 安倍元首相が銃撃された参院奈良選挙区で再選した自民党の佐藤啓氏(43)は11日午前、奈良市の近鉄大和西大寺駅前の現場近くに設けられた献花台を訪れ、勝利を報告した。喪服姿で数十秒間黙とうをささげた後、「選挙戦で訴えたことを前へ進めていく姿を見守っていただきたい」と思いを述べた。

 佐藤氏はこの日に行う予定だったつじ立ちを取りやめ、午前9時ごろに献花台へ。安倍氏の通夜にも足を運ぶとし「憲法改正など安倍元首相が実現しようとしてきたことにも力を尽くしていきたい」と話した。

 安倍氏は8日午前、佐藤氏の応援演説に立っているときに撃たれた。陣営は選挙戦最終日となった9日に街頭活動を自粛して支持者回りにとどめ、当選が確実となった10日夜も恒例の万歳などは行わなかった。

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