安倍元首相を乗せた車が出棺 昭恵夫人はうつむき憔悴
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銃撃され死去した安倍晋三元首相の葬儀が12日、東京・増上寺で営まれた。午後2時37分、安倍元首相を乗せた車は増上寺を出発。自民党本部前などを巡った。
昭恵夫人はひつぎを乗せた霊きゅう車の助手席に座っていた。位牌(いはい)を手に沈痛な面持ち。うつむきがちで、表情は硬いままだった。
増上寺の周辺は安倍氏を見送ろうとする人であふれかえった。安倍氏を乗せた車が通ると「安倍さん、ありがとう」「さようなら」と絶叫する声が響き渡った。昭恵夫人は時折、沿道の声に頭を下げてあいさつしていた。
安倍元首相を乗せた車は、増上寺を出た後は自民党本部前を通過。二階俊博氏ら国会議員が門にならび見送った。議員会館の前を通り、その後は総理官邸に。正面で一時停止した車の前で、岸田文雄首相が静かに両手を合わせて頭を下げた。
車は安倍氏の“戦場”だった国会議事堂前を通り、午後3時27分ごろに斎場に到着した。