立体駐車場壁面に弾痕?3カ所に穴 山上容疑者発砲の弾丸捜索 安倍元首相銃撃
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安倍晋三元首相の銃撃事件で、奈良県警は13日、奈良市の近鉄大和西大寺駅前の現場を検証し、無職山上徹也容疑者(41)=殺人容疑で送検=が手製銃で発砲した弾丸を捜索した。県警によると、現場の北約90メートルにある立体駐車場の壁面に弾痕のような穴が3カ所あり、中から弾丸とみられるものを複数確認した。それぞれ高さ約4メートル、約5メートル、約8メートルの位置にあったという。正式な現場検証は初めて。
山上容疑者が県警の調べに対し「当初は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の韓鶴子総裁を狙ったが、新型コロナウイルス禍で来日しないので安倍元首相に狙いをかえた」との趣旨の供述をしていることも判明した。「どうしても旧統一教会が許せず、韓国に行って(総裁を)殺そうと思ったが、出国できないと思ってやめた」とも話しているという。 関係者によると、容疑者の母親は旧統一教会に入信し、多額の寄付をしたことで家庭が崩壊したとされる。