笑福亭仁鶴さん上方演芸殿堂入り 代理出席の仁智「一番喜んでいると思う」

 山口信彦大阪府副知事(右)から表彰状を受け取る笑福亭仁智
 イラストレーターの成瀬国晴氏(右)が描いた笑福亭仁鶴さんの似顔絵を見つめる笑福亭仁智
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 「第25回上方演芸の殿堂入り」の表彰式が14日、大阪府公館で行われた。今回は昨年亡くなった落語家の笑福亭仁鶴さんと浪曲師の初代真山一郎さんが選ばれた。

 仁鶴さんの代理として出席した弟子の上方落語協会会長・笑福亭仁智(69)は「私が入門したときから数々の素晴らしい賞を受賞していますが、はなし家としては今回の殿堂入りを、一番喜んでいると思います。弟子、上方落語家一同の誇りです」とあいさつ。

 昨年8月17日に84歳で死去した仁鶴さんは、古典落語の本格派として高く評価され、テレビの演芸番組やバラエティー番組でも人気を博した。仁智は「師匠がもり立てた上方落語を、精いっぱい努力して、次の世代に伝えていく、責任を感じています」と、さらなる精進を誓った。

 また、命日である8月17日に「笑福亭仁鶴一周忌追善落語会」(大阪・なんばグランド花月)を開催することも発表。仁鶴一門が落語のほかに師匠との思い出を語る。仁智は「師匠らしく、おだやかで、なごやかかつ、決して派手ではなく、にぎやかにやれたら」と抱負を語った。

 入場は無料で、FANYチケットでの事前申し込みが必要となる。

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