「ゴゴスマ」識者、奈良県警の油断指摘「警察官1万人いても事件起きてた」「大失態」

 元大阪府警刑事で元衆院議員の中島正純氏が14日、TBS系「ゴゴスマ~GOGO!Smile!~」に出演。安倍晋三元首相が銃撃され、死亡した事件で、「警察官が1万人いても事件は起きていた」と警護警備体制の甘さを厳しく指摘した。

 番組では、事件現場となった大和西大寺駅前の演説会場の警護警備体制について取り上げた。山上徹也容疑者が、事件前日にも安倍元首相が演説した岡山にも行ったものの、岡山では周りにSPがいたため断念したとの趣旨の供述をしていることも伝えた。

 石井亮次アナウンサーが「岡山では無理だと容疑者に思わせた。一方、奈良ではいけると思わせた、ここですかね?」と問いかけると、中島氏は「私は奈良県警の大失態だと思いますし。警護としては最悪の警備だったと思いますね」と。「岡山県警の場合は警護員の気迫といいますか、必ず警護するんだという志に(容疑者が)負けて近寄ることもできなかったんだと思うんですが。奈良の場合は隙がありすぎたんだなあと思います」と指摘した。

 事件当日に現地に入り、さまざまな人から取材をし、多くの映像も確認したという中島氏は「一人一の警護員の動きが全くなってないし、警護しているんじゃなくて、安倍元総理の演説を聴いている人物もおりますし、そこらへんが非常によくなかった」と警護警備の不備を分析した。

 当初、長野で予定されていた安倍元首相の演説が前日夕、奈良に変更となった。警備計画に時間的な制約があったのではとの指摘にも、中島氏は選挙期間中にこうした変更はよく起こりうることだとした上で、「大阪府警、警視庁であればこんな事件は起きてなかった」と断言した。

 事件当時の様々な動画を検証したとという中島氏は、安倍元首相が銃撃された真後ろへの警戒を警護警備の担当者が怠っていたと指摘。「今回の奈良県警の警察官は、まさか日本で拳銃で撃たれる事件があるとは思ってなかったと思うんですよ。全く油断していたと思うんですよね。あのような状況であれば、例えあの現場に警察官が1万人いたとしても、私はこの事件は起きていたと思いますよね」と厳しい言葉を並べた。

 中島氏の見立てでは、警護警備の人物は13~14人だったといい、「一人一人の任務分担、責任感。これが全く欠如していたんだと思います」と結論づけていた。

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