藤井聡太王位 豊島九段に攻めて完勝 1勝1敗タイに
将棋の藤井聡太王位(19=竜王、叡王、王将、棋聖との五冠)が豊島将之九段(32)の挑戦を受ける第63期王位戦七番勝負第2局2日目が14日、札幌市定山渓温泉のぬくもりの宿 ふる川で指され、藤井王位が99手で勝利。シリーズ初白星で、対戦成績を1勝1敗のタイに戻した。
負けじと即やり返した。第1局は豊島九段の激しい攻めの前に完敗を喫したが、先手番の本局は序盤から「仕掛けて行こうと思っていました」と攻めの姿勢で完勝。最後は豊島九段の粘りを受け、「終盤はかなり考えないといけない変化が多くて、長考したけど判断しきれないところが多かったと思います」と険しい顔で振り返った。
ここからは中2日で17日に防衛へ王手をかけている棋聖戦第4局が、さらに中2日の20、21日で王位戦第3局(神戸市有馬温泉の中の坊瑞苑)と、過密日程で重要対局が続く。「対局が続く形になるので、いいコンディションで臨めるようにしたいです」と力を込めた。
豊島九段は「先に長考してるんで、準備不足というか、あまりよくなかった。最後にチャンスがあったかどうかという感じで、基本的には苦しかった」と肩を落とした。