山上容疑者「最初は圧力鍋の爆弾つくった」手製銃7丁押収 つくりかけも
安倍元首相の銃撃事件で、無職山上徹也容疑者(41)=殺人容疑で送検=が「最初は圧力鍋の爆弾をつくった」との趣旨の供述をしていることが14日、捜査関係者への取材で分かった。現場で見つかった手製銃とは別に自宅から同様の手製銃7丁が押収されており、うち1、2丁はつくりかけだった。奈良県警は殺傷能力が高い凶器をつくるため試行錯誤していたとみている。
山上容疑者は爆弾について「関係のない人を巻き込むのでやめた。標的を絞りやすい銃をつくった」と説明。現場で使われた手製銃は金属製の筒2本を粘着テープで束ねた構造で、筒1本につき6個の弾丸が一度に発射できる散弾銃のような仕組みだった。
また、奈良での遊説日程について「(事件前日の遊説先で銃撃を断念した)岡山県からの帰りの新幹線車内で自民党のHPを見て把握した」との趣旨の供述をしていることが分かった。岡山では「周りにSP(警護官)がいて近づけなかった」との説明もしている。