神奈川県の黒岩祐治知事が１７日、フジテレビ系「日曜報道　ＴＨＥ　ＰＲＩＭＥ」に出演し、新型コロナウイルスについて「死ぬ病気じゃなくなってる」とコメントした。

　新型コロナの感染者が「第７波」に入り、急増している。１６日には全国で１１万６７６人と１日での感染者は過去最多となった。田村憲久元厚労相は「８月で最悪４０万人近く。当たってほしくないですけど。それぐらいのことはあり得ると考えた方がいい。まぁ２０万（人）は間違いなくあります」と予測した。

　政府分科会の尾身茂会長は１４日に緊急提言として「今は第７波への対応に集中することが最重要」とした上で「コロナを一疾病として日常的な医療提供体制の中に位置づけるための検討も始める必要がある」とした。現在、感染症法上で新型コロナウイルスは結核などと同じ「２類」に分類されている。インフルエンザと同じ「５類」に引き下げるべきという意見もある。

　黒岩氏は「オミクロン株の特性は分かってきました。かかる人はどんどん増えていくけども、そのことによって重症化する人ほとんどいない、こういう病気ですね」と説明。「“当初のコロナ”は死ぬかも知れないというコロナだったんですね。今、死ぬ病気じゃなくなってるわけですね。病気そのものが大きく変わってる。それがなぜいまだに結核のような扱いをしているのか、ステージは変わってる。」と指摘した。

　続けて「一般的な医療の中に位置づけるということ、そこを明確に打ち出す時が来てると思う」と持論を展開。「５類のいきなりドンと変えるのはハレーションがあるかもしれない。しかし、その大きな方向性、これを示すのはまさに総理大臣のリーダーシップ。これしかないと思う。『インフルエンザみたいなものになるんだ』『段階的にこういうことをやるんだ』そういったことを政治のメッセージとして出すタイミングが来ていると思う」と岸田氏が動くことを期待した。