熱すぎる織田裕二話題 サニブラ快挙に男泣き、決勝後熱いやりとり「男だね」 「織田さん」トレンドに
「陸上・世界選手権」(16日、ユージン)
男子100メートル決勝が行われ、日本人初、五輪を含めた世界大会では1932年ロサンゼルス五輪の“暁の超特急”吉岡隆徳以来90年ぶりの決勝進出を果たしたサニブラウン・ハキーム(23)=タンブルウィードTC=は10秒06で7位に終わった。優勝はカーリー(米国)で9秒86。米国勢が表彰台を独占した。
レース後、TBSでキャスターを担当する織田裕二は、「本当におめでとう。ありがとう。男だね」と感慨深そうに語り、「正直言うと、怪我から明けて、今回は厳しいかなって思ってた。でも予選で9秒台をたたき出してくれて、まさかまさかの決勝進出。これ以上のプレゼントはないです。本当にありがとう」と語ると、サニブラウンは「いえいえ。自分自身ものすごく悔しいですけど、やるだけのことはやって、しっかり出し切ったから。満足できる世界陸上になっていると思います」と報告。しかし、織田は「それは私のセリフです。あなたは満足しないでください。あははは、ごめんね」と笑ってさらなる期待を込め、「最初に会った時の約束覚えてる?」と語りかけた。サニブラウンが「いや~覚えてないっすね」ととぼけると、「はははは、ごまかしやがったな」と笑い「『世界一になります』。俺にそう言ったんだよ」。サニブラウンは「はい。まだその過程なのかなと」と、うなずいた。
メダルの期待がかかるリレーに向けての話になると、織田は「そう、ちょっと待ってよ。エースだからね、2走だからね。よろしくお願いしますね」とプレッシャーをかけられると、サニブラウンは吹き出しながら「了解です。任せてください」と、応じた。
決勝後には、ツイッターのトレンドに「織田さん」が浮上した。
織田は快挙を成し遂げた準決勝のレース明けの中継では男泣き。10代の頃から取材してきただけに、「サニブラウンやりましたね」と振られると、「いや~、やりましたね。長かったですね」と話し、赤い瞳で宙をに目をやり、鼻をすすった。事前取材で怪我から乗り越える姿をみてきており「もう正直、今回は間に合わないだろうなと思っていました。ダメだろうなって。ケガして。なんなんでしょうね、あの男は」と笑ったが、目には涙が光った。「持ってるよね。本当にネクストボルトは僕は彼だって信じている。なかなか思ったようにはいかなくて、でもなんかのんびりしててね。でも若いし、自分の年とか冷静に考えられない部分もあるから、“のんびりしてるとあっという間に人生なんて終わっちゃうよ”って」とかつて喝を入れたことも明かし、「なんか、まさか泣かされるとは思わなかったな。いや~、うれしい。すごいですよ、もう男の中の男だと思います」と、称賛。「まだ途中、彼は初めて会った時にマイク外した後、“僕は一等賞になる”って言ったんですよ」と、今後に期待していた。
織田は今大会を最後に世界陸上のキャスターから卒業することが決まっている。