伊藤詩織さん「一つの区切り」「声を上げた意味はあった」 性被害認定の判決確定
ジャーナリスト伊藤詩織さん(33)が2015年に元TBS記者から性被害を受けたと認定した民事訴訟の判決が今月の最高裁決定で確定したのを受け、20日に都内で記者会見し「5年間闘ってきた裁判が一つの区切りを迎えた。これで本当に気持ちを切り替えられる」と語った。
伊藤さんは裁判で、性被害者が泣き寝入りしない社会にしたいと繰り返し訴えてきた。会見では「後悔はなく、やれるところまでできた」と強調。「被害はいつ誰の身に起こるか分からない話で、当事者として声を上げた意味はあったと思う」と話した。
確定した二審東京高裁判決は伊藤さんの性被害に関して元TBS記者に約332万円の損害賠償を命じた。