専門家 コロナ最多新規感染者に「当然予想できたこと」 社会、経済を回す仕組み提言

 テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」が22日、国内の新規感染者が過去最多を記録した新型コロナウイルスについて伝え、新型コロナ基本的対処方針分科会メンバーで国立病院機構 三重病院院長の谷口清州氏は「当然予想できたことだと思いますし、まだ増えるだろうと思います」と断言。「でもこれは政府、あるいは国民が社会と経済を回していくと選択をした結果」だとし、そのための行動を呼びかけた。

 21日に報告された全国の新規感染者は18万人超、東京では過去最多を1万人以上上回る3万1878人となり、初めて3万人を超えた。谷口氏は社会、経済を回し、リスクを減らすためには「きちっとマスクをしていただく、換気をしていただく、できるだけ距離を取っていただく、ワクチンを打っていただく。こういったことを一緒にしていかないと回らない。さもなければ、全員が自粛する以外ないわけです」と冷静に語った。

 地域の中には無症状で感染している人、軽症の人がすでに多くいるとの観点から「その中でたまたま見つかった人だけを長く隔離するというのは」と、政府が検討している濃厚接触者の自宅待機期間を現在の原則7日間を5日間に、また陰性が証明されれば3日間に短縮する案にも賛成。

 医療ひっ迫についても、新型コロナを特殊な疾患として捉えるべきではないと提言。季節性のインフルエンザを例に出し、人口の10%、20%、1000万、2000万人が1シーズンにかかることがあるが、それで医療体制がひっ迫することはないと説明。軽症の場合は自宅で様子を見ているからであって、必ずしも検査をして診断する必要はないとも話し、「これも社会、経済を回すのであれば、普段と同じようにすべての医療機関で診ていかないと、これは回らないと思う」と解説した。

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