TKO木本武宏 松竹芸能退所 巨額投資トラブル報道過熱受け決断「近日中に説明」

 松竹芸能は23日、お笑いコンビ「TKO」の木本武宏(51)との契約を同日付で終了したと発表した。5億円にものぼる金銭トラブルが浮上。テレビなどの出演番組の打ち切りなど、影響が広がっており、騒動が過熱する中で木本自身が退所を申し出たという。木本は事務所の発表を受けてツイッターを更新し、近日中に事情説明の場を設けることを明らかにした。

 巨額の投資トラブルにより、活動の場を失いつつあった木本が、ひとつのけじめをつけた。

 松竹芸能によると、今月に入り「個人的な投資活動に関し、トラブルが発生しているのではないか」との情報が寄せられ、木本に事情を聴いていた。同社は「一部の情報は得られたものの、全容の把握には至っていない」と現状を説明。報道が過熱する事態を受け、木本本人から退所希望があり、契約終了に至ったとした。

 報道では木本が同社所属の後輩や、他事務所の芸人を投資に勧誘。また、出演しているテレビ局のスタッフにも声をかけ、中には1000万円を超える投資をした人もいるとし、その総額は5億円にのぼるとみられる。

 木本が司会を務めていたKBS京都の「週末情報ライブ キモイリ!」はこの日で終了。他の番組についてもすでに出演を取りやめるなどの措置を講じていた。退所に伴い、そのまま降板することになりそうだ。

 前代未聞の騒動の中、同社の先輩だったタレントの北野誠(63)が重要な“証言”をした。この日、CBCラジオ「北野誠のズバリサタデー」(土曜、前9・00)に出演。数年前に木本が投資のプロ的な人物と金を預けて利益が出ていることをマネジャーから聞いたといい「うちのマネジャーに『そんなもの絶対えらい目に遭うから。今すぐ手を引かせた方がええよ』って」と伝えたことを明かした。

 北野自身、株やFXで資金運用しており「あんなもの、人と一緒にやって、暴落する局面が出てくるから、えらい目に遭うよって。そんなヤツとやらず、自分でやっといたらええやん。それか投資信託に金預けた方がマシやでというのを言うてた」と、自身の経験から木本に“危機感”を覚えていたという。

 結果的に北野の“危惧”が的中する形になった木本。退所発表を受けツイッターを更新し、関係者へ謝罪するとともに「必ず近日中に事の経緯をきちんと説明させて頂く所存です」とした。事態の責任を取った木本の口からどんな言葉が飛び出すのか。注目される。

 ◆木本武宏(きもと・たけひろ)1971年5月6日生まれ、大阪府出身。90年、中学時代の友人である木下隆行とお笑いコンビ「TKO(旧コンビ名・たむろ)」を結成し、同年10月に松竹芸能に所属。コントを武器に、「キングオブコント」などで活躍。NHK連続テレビ小説「スカーレット」(19年後期)、TBS系連続ドラマ「警視庁ゼロ係~生活安全課なんでも相談室~」(17年)に出演するなど、近年は俳優としても活動した。

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