旧統一教会、政治家側は「信者ボランティア」にメリット「バンキシャ!」が解説
日本テレビ系「真相報道 バンキシャ!」が24日放送され、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の選挙協力について解説した。
安倍晋三元首相が銃撃され殺害された事件で、銃撃した山上徹也容疑者は、母親が旧統一教会信者で多額の献金を繰り返し、生活が破綻。同団体に恨みがあり、関連団体のイベントに動画メッセージを送るなどしていた安倍氏をターゲットにしたとみられている。事件をきっかけに政治と宗教の関係の問題点が指摘されている。
「バンキシャ」では政治部記者・前野全範氏が旧統一教会の選挙協力について解説。旧統一教会側が選挙事務所に出馬祝いや陣中見舞いなどとして酒や物を送る、後援会を作りたいという意向を示す、団体の公演会の招待状を送りつけるなどして、関係を築くとした。政党ではなく、議員個人にアプローチするという。
選挙での投票については、前野氏は「(旧)統一教会はそれほど人数は多くない」とし、メリットは少ないと説明。議員側からはむしろ「信者ボランティア」のメリットが大きいという。選挙に慣れており、無報酬で熱心に働く「信者ボランティア」は議員側にとっては「極めて貴重な存在」とした。
キャスターを務める枡太一氏は「法的に問題ないんですか」と質問。前野氏は「宗教団体が政治家を支援すること自体は問題はありません」とした上で旧統一教会による政治家への支援は「一切公開されていません」と実情を伝えた。