【The LDH Times】数原龍友の野望 GENERATIONS 国民的ヒーローに
GENERATIONS・数原龍友(29)はコロナ禍で再認識したという“英雄心”を胸に抱く。8月3日に新曲「チカラノカギリ」をリリースし、9月からは全国ツアーの追加公演がスタートする。福岡公演の11月21日にはデビュー10周年を迎えるが、あくまで通過点。国民的ヒーローになるまでは歩みを止めず、歌を楽しみ、趣味を楽しむ。
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-新曲「チカラノカギリ」の仕上がりは。
「曲が持つ力に、GENERATIONSの新しい一面を引き出してもらえたと感じてます。最初は『コレってGENEで表現できるのか』って全員ハテナだったんですけど、意外や意外、歌を入れてパフォーマンスを作ったとき、曲のエネルギーだったり楽曲の良さを痛感できて、曲力に助けられました」
-表現の難しさというのは。
「初めて聞いたときは、今のBPMよりプラス20ぐらいでめっちゃ速かったんですよ。ド直球のロックって感じで。パフォーマーには速過ぎるし、イメージが湧きづらい部分があったんですよね。ボーカリスト目線では歌いがいがありそうだったんですけど。いろんな試行錯誤しBPMを落として、今の形になったとき、GENEとの化学反応が起きたと感じてます」
-フジテレビ系ドラマ「テッパチ!」(水曜、後10・00)の主題歌で、主演は町田啓太さん。GENERATIONSの元候補メンバーだけに感慨深いですね。
「啓太君と一緒に全国を回ってたのは10年以上前なので、時間ってこんなに早くたつんだと感じますね。別々の道を歩むことになりましたが、それぞれ一生懸命頑張り続けて。それが間違ってなかったんだと、自信につながりました。啓太君も候補メンバーから離れて俳優の道を切り開いたと思うと、今風に言うと、エモい!!」
-2年ぶりのツアーの追加公演が9月から。久々の単独公演で感じたことは。
「『やっぱりコレだよな』ということでしたね。こういう状況下になって、自分自身も音楽やエンターテインメントにすごい助けられて。ピンチのときこそ、ヒーローにならなきゃいけない職業だとすごい感じたので、その思いを7人が全力で表現するステージになっています。結成からずっと走り続けてたので、いきなり2年のブランクがあって、正直ここまでナマっちゃうのかというのがありました、感覚的に。人前に出ることがドキドキするようになっちゃいましたし、変な緊張感が自分に根付いてしまって」
-ツアー終盤の11月21日でデビュー丸10年。福岡公演で記念日を迎えますが。
「僕、アニバーサリーはそこまで意識してなくて。自分にとってはただキリがいい『10』という数字なだけで、止まるつもりもないですし。これからも10年、20年続けていくぐらいの気持ちなので。もちろん福岡マリンメッセで、皆さんに感謝の思いを直接伝えられるのはありがたいですし、初めてアリーナツアーをやったのと同じ会場なんですよ。不思議なご縁で、僕らの思い出が重なる場所で10周年を迎えられるのはうれしいです」
-GENERATIONSとして次のステップは。
「国民的になることを、まず第一に目指したいと強く思ってます。バズるを狙いすぎると、どうしても若い子の間でのことになりますが、国民的とは老若男女にってことだと思うんです。上司が若い子とカラオケに行って、『いい曲だな』というのもあるじゃないですか。『チカラノカギリ』がそういうふうになってくれるかなと、期待してる部分があるんです。GENEの曲は客観的に聴いても難しいですし、ダンサブルでカラオケ向きじゃなかったりしますが、今回はもってこい。国民的になるヒントにつながる曲かなと」
-個人として今後の目標は。
「年を重ねて趣味が増えてきて。もちろん音楽も趣味と言えますし。好きなことを仕事にするのが、すごく自分のやり方としてハマってきた感じがあります。自分が飛び込まなきゃ知らなかったとこにも、音楽は通ずると思うので、そういうところで1人でいろんなことやっていくのも、いつかGENEに返ってきてくれると思う。コレは他のメンバーとは違う仕掛け方ですし、遊びながら楽しみながらどんどんやりたいなと思ってます」
◆数原龍友(かずはら・りゅうと) 1992年12月28日生まれ。兵庫県出身。LDHの養成スクール・EXPGを経て、2010年、「ボーカル・バトル・オーティション2」で片寄涼太と共にファイナリストに。GENERATIONSのボーカルに抜てきされ、12年11月「BRAVE IT OUT」でデビュー。19年からはソロ歌手としても「Nostalgie」などを配信リリース。