古田新太「コンプライアンスに真っ向から反対」 演劇界の「おとなしさ」憂う
俳優・古田新太(56)が29日、大阪市内で2022年劇団☆新感線42周年秋興行 SHINKANSEN☆RX「薔薇とサムライ2-海賊女王の帰還-」(10月5~20日、大阪・フェスティバルホールほか)の記者会見に共演の天海祐希(54)、神尾楓珠(23)と出席し、演劇界の現状を憂いた。
2010年に上演した「薔薇とサムライ」の続編で、人気シリーズ「五右衛門ロック」のスピンオフ作品。神尾をはじめ、同劇団作品に初参加する若手メンバーもおり、天海が演じる海賊女王・アンヌが若い世代に大きな役目を譲ろうとする「世代交代を軸にしたお話」になるという。
後進の育成で意識することについて、古田は「昨今の演劇界がおとなしいのを憂いています」と切り出し「演劇というのは何をやってもいい世界だと思っている。いわゆるコンプライアンスという考えに真っ向から反対しております」ときっぱり。「それを一緒にやる後輩たちになるべく植え付けたいなと。遠慮をするな、おとなしくなるな、ひどいことをしろ、と後輩たちに教えていきたいと常々思っています」と続けた。
天海は「世代交代」のストーリーに「作品で暗に肩をたたかれることがあるんだ」と冗談交じりに目をまるくした。「新感線は最後になるのかもしれないで、大阪の方にも足を運んでいただけたら」とアピールした。
今作が舞台出演2作目となる神尾は「古田さんや天海さんの背中を見ていろいろ学べたら」と意気込んだ。