安藤忠雄氏 未来を担う子どもたちへ「役に立たないこと」のすすめ

 建築家の安藤忠雄氏が31日、自身が設計した大阪市内の文化施設「こども本の森 中之島」の開館2周年を記念したイベントに出席。約100名の親子連れを前に行われたトークショーでは、未来を担う子どもたちへ「役に立たないこと」の重要性を訴えた。

 小学生時代を「遊んでばっかり」と振り返った安藤氏は、読書について「本を読んでも、腹は満たされない。(生きていく上で)ある意味、役に立たない」と意外な私見を述べた。しかし「役に立たないことこそが大事」と真意を説明し、意味のあることばかりを追う世の中に警鐘を鳴らした。その流れで、自身が手がけた絵本「いたずらのすきなけんちくか」を手に取り、「この本は役に立たないことばっかり書いてあります」とPRした。

 しかし、子どもから「おすすめの本は?」と質問されると、先ほどPRした「いたずらの-」を再び手に取り、「この本はダメですわ」とまさかの全否定。照れ隠しか、過度な謙遜で会場の笑いを誘った安藤氏だったが、最後は「自分が面白いと思うものを探しましょう」と未来を担う子どもたちへ呼びかけた。

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