里見香奈女流が五冠復帰 加藤清麗に3連勝でタイトル奪還 プロ棋士編入試験へ弾み

 将棋の里見香奈女流四冠(30=女流王座、女流王位、女流王将、倉敷藤花)が加藤桃子清麗(27)に挑む、第4期清麗戦五番勝負第3局が3日、名古屋市で指され、里見女流四冠が108手で勝利。シリーズ3連勝でタイトルを奪還し、女流五冠に返り咲いた。

 後手番の里見女流四冠は、中飛車の戦型を選択。加藤清麗の仕掛けに応え、序盤から激しい局面を繰り広げたが、「うまく手にのって、攻めることができた」と盤石の指し回しで徐々に優位を築き、そのまま寄せ切った。

 前期、加藤女流三段(当時)に敗れて失った清麗を奪回し、自身が持つ女流タイトル獲得の最多記録を通算49期に更新。またひとつ記録を塗り替えた里見女流“五冠”だが、今月は大偉業への挑戦が控えている。

 第48期棋王戦ではタイトル戦で女性初の本戦に進出、15日に初戦が行われる。女性初のプロ棋士誕生をかけた編入試験も18日に始まる。偉業に挑む8月の初陣で五冠返り咲き。「課題の残る将棋だったが、今後に生かせるように頑張りたい」と気を緩めることはなかったが、幸先のいいスタートを切った。

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