水道橋博士氏「コマネチ」拒否 初登院でパフォーマンスなし 松野氏、中条氏は笑顔
7月の参院選を受けた第209臨時国会が3日、召集され、注目の新人議員も初登院した。浅草キッド・水道橋博士氏(59)=れいわ新選組=は「フルスロットルではなく粛々と。本当に真面目にやりたいと思ってますから。何もパフォーマンスはありません」ときっぱり。元五輪1万メートル代表の松野明美氏(54)=日本維新の会=は「朝から20キロ走ってきました」と笑顔を見せた。
金髪を黒に染め、スーツ姿の博士氏は、報道陣に師ビートたけし(75)のギャグ「コマネチ」を求められるも「それはできませんから」と怒気を含む声で拒否。立候補時、たけしから「政治に出るなら師弟関係は解消する」と言われたことを忠実に守っていた。
公約である、大企業などが批判的な言論を封じようと威圧目的で起こすスラップ訴訟の規制について「まずは理解を求めて、同じ志の仲間を増やす」と宣言。強い日差しが照りつける中、3年ぶりに参院復帰した山本太郎代表(47)に、汗をタオルで拭ってもらう場面もあった。支援者からの声援を背に“政治の師”とそろって国会に足を踏み入れた。
松野氏は午前8時45分、白のスーツにオレンジのスカーフを巻いて登場。正門前で「初登院は1回しかないから!」と笑顔を見せ、「緊張しますね。五輪会場より大きく見えてドキドキする」と、新たなフィールドに目を輝かせた。
スーツ姿で登場した歌手の中条きよし氏(76)=維新=は、「うれしいよねぇ。うれしい。国会議事堂は見ていたけど、こんな風に正面から見られるのが本当にうれしい」と目尻を下げた。
昨年の衆院選で落選し、今回初めて参院議員になった辻元清美氏(62)=立憲民主党=は初心に戻るために白いスニーカーを履き、「ピカピカの1年生の気持ち。雑巾がけと即戦力の両方の役目を果たしたい」と語った。