【中村竜太郎のタイガー&ドラゴン】ユーチューバー・ヒカルは本当に“ホワイト”ナイトか
「ユーチューブを見た人みんなが(田口翔被告)支えてあげる、ということになる。どうなんだろうと、ちゃんと考えたほうがいいですよね」
「めざまし8」で厳しいコメントを述べたのは俳優の谷原章介(50)。
山口県阿武町が誤給付した4630万円を別の口座に振り替えたとして電子計算機使用詐欺罪で起訴された田口翔被告(24)。ホワイトナイトとして名乗りを挙げたのが登録者数480万人のユーチューバー、ヒカル(31)。年収数億円といわれる成功者の彼が金銭工面し、保釈時の迎えや単独インタビューを自身のユーチューブの売りにして話題をさらった。
「ヒカル信者は一連の行動を“神”と崇めていますが、一般人からすれば、なんでもかんでもネタにして人気と金を集めたいとしか映らない。人助けを装って、私利私欲を追求しているだけ。谷原の感覚がまともです」(文化部デスク)
冒頭の発言を受けヒカルは「ニュースをやっとる時点で、人のことをネタにして稼いどるわけやん。お前も一緒なんちゃう?」と反論。“マスゴミ”論を振りかざし、無責任なメディア連中とは違い、「リスクも覚悟の上でやった」とタンカを切った。影響力のある新興メディアであるかのような傲慢が見て取れるが、若者やネット民がいくら嫌ったとしても、メディアの役割は事実を伝えることだ。
ヒカルは高校卒業後、工場勤務や情報商材ビジネスを経て、ユーチューバーに。祭りくじを15万円で全て買い占め、当たりがないことを暴露して大ブレイク。同様にぼったくりバーの潜入調査や、閉店セールの商品を全部買いきりその後も営業を続けていたことを明かし、面白いと、やんやの大喝采を浴びた。湯水のごとく金を使うさまはまるで黄金期のバラエティのよう。
「しかし、ぼったくりも閉店もヒカルのヤラセだったことがばれ、彼はあっさり謝罪しています。それ以外にも詐欺的内容が散見されます。テレビなら一発アウト、番組打ち切りです」(同前)
お咎めないまま増長するヒカルに、顧客欲しさに三顧の礼を取る企業があとを絶たないのが現実。もったいぶってコンプライアンスを掲げる割には、モラルなき恥知らずな社会ができている。子どもたちにも悪影響だ。この問題、もっともっと真剣に考えたほうがいい。