THE虎舞竜 復活ロード 新メンバー4人 高橋ジョージ「ポンコツでも走るのが大事」
大ヒット曲「ロード」で知られるロックバンド・THE虎舞竜が、ボーカルの高橋ジョージの64歳の誕生日となった13日、都内で、18年ぶりの単独ライブを行った。YouTubeを通じて募集した新メンバーの4人をお披露目し、6人組の新体制に。高橋にとってデビュー40周年に新たな仲間を迎えて、「最終コーナーを回りました。ポンコツでも走るのが大事」と“音楽ロード”の集大成へ突入した。
日本の音楽史に刻まれている名曲を生み出したバンドが、本格的に“再始動”した。2012年から高橋とベース・田中敬久(59)の2人組になっていたことや、バンド編成へのこだわりから、「THE虎舞竜」名義のライブは長らく封印。前身の「トラブル」としてのデビューから40周年の節目に新顔4人を迎え入れ、バンド活動を再開した。
今年3月に公式YouTubeチャンネルで新メンバー募集を発表。100人を超える応募から、ギターの大嶋康太(34)、Juker(35)、ドラムスの杉山安曇(35)、三隅憧人(23)が選ばれ、ステージでお披露目された。
一気に4人増となったが、高橋は「まだ一緒にやりたいヤツはいる」とさらなるメンバー増員も示唆。「野球のように『虎舞竜軍』として、先発とベンチに分けてもいいと考えてます。仲間であり、ライバル。スタメンを勝ち取ってもらえたら」とバンドとしては異例の“チーム構想”を練った。
新メンバーは2人ずつ交代しての演奏となったが、アンコールでは高橋が1人ずつステージに呼び寄せて紹介。「たくさんの出会いを作っていただけた。今日はバンドでやります」と、ラスト14曲目に6人全員で「ロード」を披露した。40年の音楽人生で酸いも甘いも知り尽くしたロックシンガーは、「5度目のデビューくらいの気持ち。過去は重要じゃない。前しか向かない」と力強く再出発の一歩を踏み出していた。