笑福亭仁鶴さん一周忌 異例のNGK無料公演で追善
昨年8月17日に84歳で死去した落語家・笑福亭仁鶴さんの一周忌にあたる17日、大阪・なんばグランド花月(NGK)で「笑福亭仁鶴 一周忌追善落語会」が行われた。異例の入場無料での開催。満員の観客を前に、筆頭弟子の笑福亭仁智をはじめとする仁鶴一門全員が集結し、直伝の落語や思い出話で会場を盛り上げた。
古典落語の本格派として高く評価され、テレビ番組でも人気を博した仁鶴さん。仁智は「大阪の落語家を全国に知らしめたパイオニア」と師匠をしのんだ。続けて、「私生活は物静かで、あんまりしゃべらない」と明かし、「ちょっと声を出したと思ったら、ロシア民謡を歌ってる」と笑いを交えながら回顧した。
公演は当初の予定より30分超過して終演。仁智は「最後までお客さんが元気に興味深く聞いてくれたので、改めて師匠のすごさを感じた」と話した。
また、同公演の開催を進言した吉本興業HD・大崎洋会長も公演冒頭で登場。「来年は有料でやりたいね」と話し、笑いを誘っていた。