黒柳徹子 訃報の森英恵さんを悼む「めったに存在しない、優れた女性」
日本のファッションデザイナーの草分けで、チョウをモチーフにしたデザインで国際的に活躍し、服飾デザイナーとして初の文化勲章を受けた森英恵(もり・はなえ)さんが11日、老衰のため東京都内の自宅で死去していたことが18日、分かった。96歳。訃報を受け、女優・黒柳徹子が森英恵さんを悼んだ。
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とても悲しい。私は森英恵先生にたくさんのすてきなお洋服を作っていただきました。森先生は美しい方でした。お洋服は女性的で、感覚的で、しかも品格があり、外国のどこに着て行っても堂々としていられました。ワシントンに天皇陛下がいらっしゃった際の映像を見たのですが、いらしていた外国の方々はほとんど森先生のお洋服でした。
本当に、チョウが舞うように美しかったです。昔、外国で、1ドルくらいで扱われていたスカーフの蝶々(ちょうちょう)をご覧になり「いつかこの蝶々を世界的にする」と決心されたそうです。そして、世界にチョウは舞いました。
どんな時もお優しく、ユーモアがあり、政治の話もなさいました。めったに存在しない、優れた女性。私はいつまでも、先生のお洋服が着られる体形にして、美しくいたいと思います。そして、数えきれないお礼を申し上げます。ありがとうございました。