感染症専門医が警鐘 第7波は肺炎より衰弱死 意識レベルや水分摂取落ちれば危険症状

 読売テレビ系「ウェークアップ」が20日、新型コロナウイルス感染の第7波による医療のひっ迫を特集し、感染症が専門の埼玉医科大学総合医療センター教授・岡秀昭氏は重症者数は第6波と変わらないのに死者が急増している理由を説明。自宅療養者が救急車を呼ぶべき事態についても詳しく説明した。

 19日の新規感染者が26万1029人と、2日連続で過去最多を更新。中谷しのぶアナウンサーから「第6波と比べましても重症者数は横ばいなんですが、亡くなる方が急増しています。やはり医療をちゃんと受けられない、資材も不足している、そういったことが理由なんでしょうか」と聞かれた岡氏は、それも一因だとした上で、都道府県や国の基準に基づいた重症度の定義が肺炎を中心にしたものだと指摘。

 食事や水分が取れず、動けないという状態でも肺炎の症状がなければ軽症、あるいは中等症という判断になっているとし「そういった方が実際に重症を経ずに亡くなっているということ、これが現場で起きていることだと思います」と説明。現在はワクチン接種の影響やオミクロン株への移り変わりで肺炎を起こす人が減っているとも解説した。

 従来は重症の肺炎になって死亡することが多かったが、今は高熱で食事が取れなくなったり、持病がストレスを受けて悪くなるなど衰弱して亡くなることが増えていると指摘。自宅療養者が救急車を呼ぶ目安として「呼びかけても反応が悪いとか、かなり元気がなくなっているとか、あと食事や水分が取れない、急に取れなくなった、そういったサインは比較的専門家でない方が見ても判断しやすい重症化のポイントではないかと思います」と呼びかけた。

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