「鎌倉殿」ラスト1分が恐怖 老婆が「公暁」を呪い洗脳 源氏滅亡の謎、最初の伏線
NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」は21日、第32回「災いの種」が放送された。奇跡的に息を吹き返した源頼家(金子大地)が北条家の所業を知り、悲劇が連続した物語は、ラスト1分、ぞっとさせられる恐怖展開を迎えた。
頼家の次男・善哉が遊んでいるところに、老婆が現れ「善哉様でございますね」。北条に滅ぼされた比企館から逃げ出していた比企の母・比企尼(草笛光子)が、泥で汚れた服に杖をついて現れ、「北条を許してはなりませぬぞ。あなたの父を追いやり、あなたの兄を殺した北条を」と語り続けた。
「あなたこそが次の鎌倉殿になるべきお方。それを阻んだのが北条の時政、義時、そして政子。あの者たちを決して許してはなりませぬぞ。北条を許してはなりませぬ」と洗脳するように説いた。
比企尼は源頼朝の乳母。善哉にとって時政は曽祖父、政子は祖母、義時は大叔父にあたる。
善哉は後の公暁。叔父の三代将軍実朝を鶴岡八幡宮で暗殺し、自身も討たれ、源氏は滅亡。なぜ暴挙に出たのか、陰で誰が糸を引いたのかは、最大のミステリーとなっている。