米俳優のブラッド・ピット（５８）が２３日、東海道新幹線「のぞみ」車両内で、米映画「ブレット・トレイン」（９月１日公開）のレッドカーペットイベントに出席。同作の舞台が東京発京都行きの超高速列車であることにちなみ、１６両編成の新幹線を丸ごとジャック。史上初となる新幹線内でのレッドカーペットイベントが行われた。

　劇中に登場する超高速列車は「ゆかり号」と呼ばれるが、今回ブラピが乗り込んだのは日本の東西を結ぶ「のぞみ号」。報道陣１００人と関係者を乗せ、正午前に東京駅を出発。ＪＲ東海の協力のもと実現したイベントで、車両内はヘッドカバーや荷物棚などに特別装飾が施され、中央通路には長いレッドカーペットが敷かれた。

　無数のフラッシュを浴びて登場したブラピは、自身のスマートフォンを取り出し、報道陣を“逆撮影”しながら「コンニチハ！」と大興奮。目の前に広がる映画の世界観さながらの光景に「実際に乗ってみると撮影した現場にいるかのよう。デジャビュ（既視感）を感じています」と声色を高くした。

　ハリウッドを拠点に活動する俳優の真田広之（６１）も凱旋（がいせん）帰国を果たし、ブラピと新幹線に同乗して「メンバーと新幹線でイベントできるのは夢のようで幸せです」と歓喜。東京－京都間の全長５１３キロを２時間１５分で走り抜け、キャストらと豪華な鉄道の旅を楽しんだ。

　伊坂幸太郎氏による人気小説「マリアビートル」をハリウッド映画化した同作は、東京発京都行きの超高速列車に乗り合わせた１０人の殺し屋たちが繰り広げるアクション。