厚切りジェイソン マネー哲学&ライフスキル語る「親がしっかりと話をしておくべき」

 “ベストセラー作家”の風格を漂わせる厚切りジェイソン(撮影・園田高夫)
 芸人の顔をのぞかせる厚切りジェイソン
 厚切りジェイソンの著書「ジェイソン流お金の増やし方」
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 タレント・厚切りジェイソン(36)の著書「ジェイソン流お金の増やし方」(ぴあ)が爆売れ中だ。15年にわたる自身の投資体験を元にした資産アップ法や投資術を解説した同書は、15刷53万部(電子書籍を含む)の大ヒットを記録し、オリコン上半期“本”ランキングで総合部門、部門別「タレント本」で2冠を達成。お笑い芸人、IT企業役員、3女のパパとしての顔を持ちながらベストセラー作家となったジェイソンのマネー哲学に迫った。

  ◇  ◇

 先輩芸人から金銭面の相談を多く受けていたことが出版のきっかけだった。内容は、節約で浮いたお金を積み立て投資によってコツコツと貯めていくというシンプルなもの。ジェイソンは「僕のやっていることを説明しただけ」といい、「将来に対して悩んでいる人の役に立てたと思うと、うれしいですね」と予想外の反響を喜ぶ。

 相場はさまざまな起因によって暴落することもあるが、「アメリカのデータを見た時に20年以上の期間で成功しなかった人はいない」と力説。だからこそ、収入が不安定な芸人こそ本を勧める、うってつけの相手だというが「芸人はギャンブルと同じくくりで考えているので、僕のやり方を説明すると急に腰が重くなっちゃうんですよね」と苦笑する。

 現在は、講演会まわりに加えて、コメンテーターとしても活動しており、「Why Japanese people?」の発狂ネタでブレークした7年前よりも収入はアップ。お笑いの仕事こそ減ったものの、精神的に安定した生活を送れているという。

 「元々お笑い芸人というアイデンティティーはなかったんですけど、やりたい仕事だけをできるようになりましたね。そういう意味では気が楽になったかな」

 日本人特有の金銭面に対する考えにも「why?-」を抱いている。「性と同じようにお金の話がタブーみたいになってる。大人になって間違いを犯してしまうよりも、大事なことだからこそ親がしっかりと話をしておくべき」。ジェイソン家では、しっかりと夫婦でジェイソン流マネー哲学を3女にたたき込んでいる。

 先日は、大学進学や就職を控える高校生にも特別授業を行い、資産形成の基盤を作っておくことが何より大事だと説いた。「自分の将来は今の行動で作り上げていくもの。まずは、自分がどう生きたいのかを考えて、冷静に計画を立てて行動してほしい」。誰にでも分け隔てなく、惜しみなく、自身のライフスキルを提唱している。

 ◆厚切りジェイソン(あつぎり・じぇいそん=本名ジェイソン・デビッド・ダニエルソン)1986年4月9日生まれ、米ミシガン州出身。17歳でミシガン州立大学に飛び級で入学。卒業後、イリノイ大学大学院に進み、修士課程を修了。日本でIT企業役員として働きながら、お笑い養成所に通い、14年にお笑い芸人としてデビュー。翌年には芸歴5カ月で「R-1ぐらんぷり」決勝進出。

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