南沙良「恐竜みたいな女優になりたい」 NHK大河「鎌倉殿-」など多数の作品に出演
女優の南沙良が、充実の時を迎えている。NHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で源頼朝と政子の娘・大姫を演じるなど、途切れなく作品が続き、9月1日には主演映画「この子は邪悪」が公開される。6月に20歳となった若き演技派を直撃すると「恐竜みたいな女優になりたいです」と意気込みを明かした。その心とは-。
話題作が続く南にとって、初のサスペンスホラーとなった「この子は邪悪」。不慮の交通事故に遭い、仮面をかぶる妹、植物状態から回復したものの別人のように思える母親と何かを隠している父親…。謎の多い主人公一家を中心に物語が展開されていく。
作品のテイストとは裏腹に、南いわく現場は和やか。初挑戦を満喫し「こういうジャンルの映画に出させていただくことが初めてだったので、全体的に楽しかったです」と屈託なく振り返る。
今年は3月スタートの日本テレビ系「ZIP!」内の朝ドラマ「サヨウナラのその前に」から、映画「女子高生に殺されたい」「沙良ちゃんの休日」、さらに8月のNHK主演ドラマ「セイコグラム」まで露出が途切れない。
大河ドラマでの大姫役は、父の野望に巻き込まれた末に、若くして生涯を閉じる悲劇的なラストが話題を呼んだ。それだけに、さぞ生活が変わっただろうと思いきや「それが全然で。マスク外していても誰にも気付かれない、そこらへんにいる顔なんだと思います」と苦笑いする。
私生活では、凶暴な巨大生物がマイブーム。意外な回答に記者が驚くと「恐竜やサメが…かっこいい。最近、熱がすごくて、動画を見たり、フィギュアを集めたりしてます。YouTubeでサメに飲み込まれたらどうなるかとか、モササウルス対メガロドンを見て、勉強してます」と目を輝かせた。
推しはモササウルス。現存する生物ではマッコウクジラ推しで、ともに体長が18メートルあると熱弁した。6月に20歳を迎え、ヘアメーク担当者たちと白ワインで乾杯したばかり。大人の階段をのぼり、新たな目標を聞くと「恐竜みたいな女優になっていきたいです。デカい…巨大な女優を目指します」と、この日一番の笑みを浮かべた。
◇南沙良(みなみ・さら)2002年6月11日生まれ。神奈川県出身。2014年に「ニコラ」のオーディションでグランプリを受賞し、同誌の専属モデルとしてデビュー。17年8月公開の映画「幼な子われらに生まれ」で女優業に進出した。18年の主演映画「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」でブルーリボン賞新人賞。21年4月期のTBS系ドラマ「ドラゴン桜」で民放連ドラ初出演。ポケモンカードゲームのCMに出演中。