ＮＨＫは２日、東京・銀座のクラブでの性加害疑惑が報じられた俳優・香川照之が原作・プロデュースを務めるＥテレのミニアニメ「インセクトランド」の次回５日以降の放送を中止し、ＮＨＫプラスの配信を停止したと発表した。また、香川が「カマキリ先生」として親しまれていた「香川照之の昆虫すごいぜ」シリーズについて、これまで過去放送回の動画をウェブサイト「ＮＨＫ　ｆｏｒ　Ｓｃｈｏｏｌ」で公開していたが、２日に取り下げた。

　また、東京・渋谷で開催中の展示イベント「ＮＨＫ　ｆｏｒ　Ｓｃｈｏｏｌ展」に関しても、「昆虫すごいぜ！」に関連するコンテンツを３日から展示内容を差し替えるとした。

　１日の定例会見でＮＨＫは、「インセクトランド」については、直近で９月５日の放送を予定していたことに、担当者が「事実関係を確認し、適切な対応を検討していきたい」としていた。

　「昆虫すごいぜ」シリーズについては、前田会長が「番組そのものはいい番組」としたうえで、「社会的に問題を起こすことは良いことではない、切り離して考えないと」とした。「昆虫－」の今後の放送について、担当者は「今後、放送が決まっているものはありません。これまでの放送は終わっています。再放送の予定もありません」と話し、「降板か」との問いには「番組自体、放送が終わっております。今後決まっているものはございません」とのコメントを繰り返していた。

　香川の問題を巡っては８月２５日に所属事務所の公式ＨＰで謝罪が行われた時点では、即座に対応するケースは少なかったが、週刊誌の続報などもあり、香川がＴＢＳ「ＴＨＥ　ＴＩＭＥ，」を降板し、トヨタ自動車をはじめ、出演ＣＭの放送や広告の掲載取りやめなどが相次いでいる。