名コンビ・木の実ナナ 泣き崩れてコメント出せない状態 古谷一行さん死去に憔悴
社会現象となった「金曜日の妻たちへ」や「失楽園」など多くの人気ドラマに主演した俳優の古谷一行(ふるや・いっこう、本名かずゆき)さんが8月23日に死去していたことが2日、分かった。78歳。東京都出身。葬儀は遺族の意向により家族のみで行った。後日、「お別れ会」を開く予定。名探偵・金田一耕助を演じた横溝正史シリーズ、女優・木の実ナナと名コンビを見せた「混浴露天風呂連続殺人」シリーズや「オレゴンから愛」などで一時代を築いた。
長年にわたり古谷さんとコンビを組んできた女優・木の実ナナ(76)は、突然の訃報に大きなショックを受けているという。所属事務所は「泣き崩れて、言葉になりません。コメントは出せない状態です」と、木の実の憔悴(しょうすい)ぶりを明かした。
85~88年にはフジテレビ系のドラマシリーズ「オレゴンから愛」で夫婦役を演じた。刑事役の2人が温泉地での凶悪事件を解決するテレビ朝日系「混浴露天風呂連続殺人」は26回にわたる人気シリーズとなり、毎年のように温泉地でのロケに一緒に出掛けていた。古谷さんは木の実の主演舞台シリーズ「ショーガール」も度々観劇に訪れてくれたという。
親交の深い間柄だけに、7月下旬に古谷さんの体調不良を報じるニュースを見て驚いた木の実は、すぐに古谷さんに電話で連絡。その時の古谷さんは元気な様子で「今度、おすしを食べに行こう」と話したという。この電話が、2人の最後の会話になってしまった。