歌手で女優の今井美樹（５９）が３日、都内で、ナレーションを務めた映画「紅花の守人　いのちを染める」の初日舞台あいさつに出席した。

　英国ロンドン在住の今井は、自宅からスマートフォンで録音に挑戦。「Ａｍａｚｏｎでマイクを買ったら、スタンドがついてなくて。夫の一眼レフのスタンドを借りたり、高さが足りなくてお菓子の箱とか本を重ねたり」と夫でミュージシャンの布袋寅泰（６０）の私物や身のまわりの物も引っ張り出して試行錯誤。歌手としてのレコーディング経験を生かして「マイクにストッキングをかぶせてみようと。娘のストッキングを二重に重ねて」と明かし、会場の笑いを誘った。

　同作は、山形県の紅花に関わる人々のドキュメンタリー作品。今井が主人公・岡島タエ子の声を担当したジブリ映画「おもひでぽろぽろ」（１９９１年）でも紅花が多く登場することから、今井に白羽の矢が立った。オファー時を振り返って「そうか、タエ子ちゃんが私を引っ張ってくれたんだな」と笑顔を見せた。