爆笑問題の太田光が４日、ＴＢＳ「サンデー・ジャポン」に出演。前週の同番組で統一教会について発言した内容について、紀藤正樹弁護士やジャーナリストの江川紹子氏から反論されたことについて、「紀藤さんと江川さんの考え方とそんなに違っていると思っていない」と語った。

　太田は８月２８日の同番組で「これって統一教会は反社だって確定しているんですか？って岸田さんに聞きたい。だって、今の段階では宗教法人で認められた宗教なわけで、このまま関係、どんどん調査していきますってまるで暴力団の関係と同じ。なんの悪意もなく、ただ信じてやっている人たちはいっぱいいる。その人たちはどうやって救済するの？すごい偏見な目で見られる」と問いかけた。

　この言及に、長年、旧統一教会の問題に取り組んできた紀藤弁護士はツイッターで「宗教法人格悪用の団体に国民も政治も何も対策をとれずに言えなくなる。また政治への浸透問題は反社会性の問題だけではありません」と指摘。江川氏も「カルトは『教えが間違っている』から問題視なのではなく、その『行為』が問題視されます。統一教会も同じです。太田さんはそれを知りながら知らないフリをしていませんか？」と疑問視した。

　番組でこれらのツイートをつきつけられた太田は「紀藤さんと江川さんの考え方とそんなに違っていると思っていない。何でギャップが生まれるのかとずっと考えていると、紀藤さんも江川さんも、ずっとこの問題をやってきた思いがあるのと、サンデージャポンは２０年以上やっているけど、１回たりとも統一教会について取り上げなかった。そんな問題があるのかと。そうりすると、ぼくらは無邪気に信教の自由はあると思う。それが障害になっていたんだよという思いが強い人は、そんなことは言って欲しくない。その３０年のギャップがあるのかもしれない。でも大きな意味では違わない」と説明した。

　さらに江川氏の問いかけに「知っててしらないフリをしてませんか？というのはそういうつもりはないけど、こういう人が結構多くて、オレの言葉の裏に何か意図があるんじゃないかと。この番組を始めてから毎週、ボクは炎上しているんですけど」とツッコミ。続けて「この問題の発端となったのは、安倍さんの暗殺をどう見るのかというのがあって、ボクは安倍さんと意見はまたく違ったけど、安倍さんを恨んではいない。安倍さんを恨んでいないことが許せない人が一定数いて」「それが分断を生んでいる」と話した。