福島・双葉町役場が業務開始 伊沢町長「町に戻って終わりではない」
東京電力福島第1原発事故による全町避難が解消し、住民帰還が始まった福島県双葉町は5日、JR双葉駅前の役場新庁舎で業務を始めた。役場の本体機能が町内に戻るのは約11年半ぶり。
新庁舎では約100人の職員が勤務し、うち約70人が大会議室での朝礼に臨んだ。伊沢史朗町長は「今日を迎えたことを忘れることはできないだろう」と喜びを述べる一方で、「町に戻って終わりではない。帰還者、移住者が住みやすい環境整備に地に足を着けて取り組まなければならない」と訓示した。
住民生活課の窓口には早速、町民の40代男性が住宅関係の手続きに訪れた。取材に対し「町で手続きできていい」と役場の帰還を歓迎していた。