安倍元首相国葬 入札ムラヤマ1社のみ 松野官房長官「便宜図った事実一切ない」
松野博一官房長官は5日の記者会見で、安倍晋三元首相の国葬の企画・演出業務を「桜を見る会」の会場設営業務を担ったイベント会社「ムラヤマ」が落札したことを巡り、入札に参加したのは同社1社のみだったと明らかにした。野党は「国民から見れば出来レースだ。事実上の随意契約だ」と経緯について追及を強めた。
松野氏は「適正な手続きに基づいて行ったものだと今後も説明していく」と強調。ムラヤマが安倍氏の首相在任中に主催した桜を見る会で、入札前に内閣府と打ち合わせしていたことが発覚しているのを念頭に「特定の業者に便宜を図った事実は一切ない」とも述べた。
また、共産党の小池晃書記局長は同日の記者会見で、国葬への出欠に関し「党として憲法違反だと言っているので、党として誰も出ない」と、欠席する方針を明言した。れいわ新選組の山本太郎代表も会見で「出席しない。法的根拠がないものをごり押ししようとしている」「それほどやりたいなら、自民党と旧統一教会の合同葬にしてほしい」と欠席の意思を示した。
一方で同日、自民党の道見泰憲北海道議が自身のツイッターで、国葬に否定的な意見を持つ人に対し、8月28日に「賛成してほしいとかやぼなことは言わないから…だからもう黙ってろ」と投稿していたことが分かった。