深田監督作に満場の拍手「20年間夢見たことが実現」 ベネチア国際映画祭
第79回ベネチア国際映画祭で5日(日本時間6日)、コンペティション部門に選出された「LOVE LIFE」(9日公開)が公式上映され、深田晃司監督と出演者の木村文乃、砂田アトムに満場の拍手が送られた。
同作は矢野顕子の楽曲がモチーフ。深田監督は「20歳でこの曲を初めて聴き、20年間夢見ていたことが実現しました」と感極まり、木村は「感無量ってこういう時に使うんだと思いました」と声を弾ませた。ろう者の砂田は「自分の名前や演技をしている姿がずっと残っていくことを光栄に思います」と手話で取材に答えた。
また、是枝裕和監督が、映画祭の賞とは別に伊映画専門誌などが「人生の精神的な意味を探求する道のりについて、意義深い足跡を刻んだ映画監督」に授与するロベール・ブレッソン賞を受賞した。