恵俊彰「じゃあ国葬って何なんですか?」岸田首相の国民に弔意求めず発言に
タレントの恵俊彰が9日、MCを務めるTBS系「ひるおび!」に出演。岸田文雄首相が8日の閉会中審査で、国民に弔意の表明を求めないと話したことについて、「じゃあ、国葬って何なんですか?」と疑問を投げかけた。
番組では、岸田首相が8日に行われた閉会中審査で国葬の正当性について主張したことを取り上げた。この中で、野党からの質問に対して首相は「国民一人一人に弔意の表明を強制的に求めるものではない」「国民に喪に服すことを求めるというものではない」などと発言したことを伝えた。
恵はこの発言に「結局、国葬って何なの?合同葬と何が違うんですか?っていうふうに聞こえてくる」と、政治ジャーナリストの田崎史郎氏に答えを求めた。
田崎氏は、内閣・自民党合同葬で行われた中曽根康弘元首相の葬儀を例に挙げ、「中曽根さんでやったときは、各地方自治体、教育委員会にも“弔意の表明やってくださいね”って言ってわけですよ。今度、国葬になったら、それやめますって。これは疑問出ちゃいますよ」と恵の疑問はもっともだとした。
続いて、政治アナリストの伊藤惇夫氏は「(今回)省庁に対しては要請していますよね。省庁に要請をしておいて、一般の人には要請しない。なぜ要請しないかというと、“強制しないから、これは法律上の問題はないんだ、閣議決定で(国葬を行って)いいんだ”という学説に基づいているから。逆に呼びかけができなくなっちゃったんじゃないですかね」と解説した。
恵は「国民の権利を制約しないから、義務を課さないから、だから弔意も強制しませんよ。だから国葬なんだけど、国民にはお願いしませんよ。じゃあ、国葬って何なんですかって?。ここが一番矛盾を感じたところでもあるんですよねえ」と、納得のいかない表情でしきりに首をひねっていた。