河瀬直美監督、NHKに「公共放送の自覚」求める【コメント全文】放送倫理違反指摘
映画監督の河瀬直美氏が10日、公式ホームページに文書を掲載し、2021年12月にNHK BS1で放送された「河瀬直美が見つめた東京五輪」について、9日に放送倫理・番組向上機構(BPO)が「重大な放送倫理違反がある」と意見書を発表したことに対しての見解を示した。河瀬氏が公表した見解全文は以下の通り。
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NHK BS1スペシャル番組に関する
BPO放送倫理検証委員会の意見書発表について
昨日、表題にもあります通り、BPOよりNHK BS1スペシャルの番組に関する意見書が発表されました。
https://www.bpo.gr.jp/?p=11400&meta_key=2022
公共放送であるという自覚と意識を再確認し、大きな影響力があるテレビ放送というものに携わるあらゆる立場の方々が、より真摯に番組制作をして頂くことを、切に願います。
河瀬直美
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「河瀬直美が見つめた東京五輪」は東京五輪の公式映画を製作する姿を追ったドキュメンタリー。番組内で、五輪反対デモに参加していると紹介された男性について、「実はお金をもらって動員されていると打ち明けた」などと字幕がつけられていた。しかし、NHKは、実際に男性が五輪デモに参加した事実が確認できていないと説明していた。