片岡愛之助 悪役のすすめ「普段できないことを笑いながら」貞子コラボ歌舞伎
歌舞伎俳優の片岡愛之助(50)が12日、大阪市内で新作歌舞伎「日本怪談歌舞伎(Jホラーかぶき) 貞子×皿屋敷『時超輪廻古井処(ときをこえりんねのふるいど)』」(10月3~25日、大阪松竹座)の取材会に、歌舞伎俳優の中村壱太郎(32)と出席した。
「リング」シリーズに登場する日本のホラークイーン・貞子と、歌舞伎の「皿屋敷伝説」がコラボ。オカルト好きの愛之助は貞子について「ホラーとして確立したもの」と絶賛し、「ただコラボするだけではなく、歌舞伎としての見せ場もたくさんある」と自信をのぞかせた。一方、ホラーが大の苦手という壱太郎は「(出演自体を)どうしようかなと思った」と打ち明け笑いを誘いつつ、「そんな僕ですら、楽しめる作品」とPRした。
同作で愛之助は「無理を言って、お願いした」という二役に挑戦。悪役の主人公と、政治に無関心な“バカ殿”を演じる。最近は悪役を演じることも多いが、「人を斬ったりとか、悪いことをしても謝らないとか、普段できないことを笑いながらできる」と笑顔。「そういう非現実的な部分が楽しい」と魅力を語っていた。