字幕問題でNHKを注意 総務省「信頼を著しく損なうもので誠に遺憾」
総務省は16日、NHKが昨年末に放送したBS番組「河瀬直美が見つめた東京五輪」で誤った字幕を付けた問題で、NHKに注意の行政指導をした。「視聴者の信頼を著しく損なうもので、誠に遺憾」と指摘し、再発防止策を徹底するよう求めた。
総務省によると、指導文書をNHK役員に16日手渡した。過去の放送問題を受け、NHKが設けた再発防止策が今回守られていなかった点を重く見た。必要に応じて再発防止策を見直すことなども要請した。
NHK広報局は「視聴者の皆さまに改めて深くおわびいたします」とのコメントを発表した。字幕問題では、放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会が今月9日、「重大な放送倫理違反がある」とする意見書を公表した。