エリザベス女王、最愛の夫と永遠の眠りに ウィンザー城に埋葬、追悼行事終了

 エリザベス女王(英王室提供・AP=共同)
 ロンドン郊外のウィンザー城(奥)に向かうエリザベス英女王の葬列(ロイター=共同)
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 8日に96歳で死去した英国のエリザベス女王のひつぎが19日、ロンドン郊外ウィンザー城の聖ジョージ礼拝堂内で、昨年4月に亡くなった夫のフィリップ殿下のひつぎと共に埋葬され、永遠の眠りについた。これに先立ち、ロンドンのウェストミンスター寺院で国葬が営まれ、10日余り続いた一連の追悼行事が終了した。英全土の服喪期間は19日で終了。王室はさらに7日後まで喪に服し、チャールズ国王(73)の下、新たな体制が本格始動する。

 激動の人生の幕を閉じたエリザベス女王。最後に帰った場所は、最愛の夫のもとだった。

 ウィンザー城は女王が生前、主に週末を過ごした居城。新型コロナウイルスが流行してからは、日常的な滞在先としていた。聖ジョージ礼拝堂では昨年4月、フィリップ殿下の葬儀が営まれ、礼拝堂内にひつぎが納められていた。

 エリザベス女王は1939年、13歳の誕生日に初めてフィリップ殿下に出会った。長身でハンサムだった18歳の殿下に一目ぼれしたという女王。文通で愛を育み、21歳となった1947年に無事、初恋の人と結婚した。殿下が死去する昨年まで74年間、添い遂げた。

 英スカイニューズ・テレビによると、ウェストミンスター寺院で英君主の葬儀が営まれるのは1760年以来。それ以降はウィンザー城で執り行われてきた。より多くの参列者を会場に収容できる上、遠方の国民でもアクセスしやすく、多くの人が葬列を見守りやすい都心に立地していることから、女王自身の意向で同寺院が国葬会場に選ばれたとみられている。

 女王は今月8日、夏の静養先の北部スコットランドで死去。ひつぎは13日にロンドンに運ばれ、安置された英議会議事堂のホールで14日から19日早朝まで、24時間態勢で一般弔問を受け入れた。

 英メディアなどによると、追悼を望む市民の列の長さは最大16キロほどに達し、25時間以上の待ち時間となった。国葬日には少なくとも数十万人規模の市民が沿道などで追悼したとみられている。

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