里見香奈女流五冠 プロ棋士編入試験2連敗で崖っぷち「自分の力を出し切れるように」

 女性初の将棋棋士を目指す里見香奈女流五冠(30)は22日、都内の将棋会館でプロ棋士編入試験5番勝負の第2局に臨み、岡部怜央四段(23)と対戦して敗れた。対戦成績は0勝2敗で、合格には残り3局を全勝しなければならなくなった。

 対局は先手番の里見五冠が得意の振り飛車戦法に対し、相手は自身の玉を深く囲う穴熊に。終盤、有利な局面もあったが、岡部四段の猛攻をかわすことができず、132手までで押し切られた。里見五冠は「大事なところで間違えたので仕方ない。自分の力を出し切れるよう頑張りたい」と話した。

 試験は新人棋士5人と対局し、3勝すればプロの四段となる。第3局は10月に行われる予定で、狩山幹生四段(20)と対戦する。

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