作曲家・彩木雅夫さん死去 89歳、肺炎 「長崎は今日も雨だった」など200曲以上
「長崎は今日も雨だった」「なみだの操」などのヒット曲で知られる作曲家の彩木雅夫(さいき・まさお、本名新居一芳=あらい・かずよし)さんが16日、肺炎のため死去した。89歳。北海道出身。密葬を行った。喪主は長男・弘章氏と長女・蛯子有香さん。
音楽葬を11月3日午後1時から、札幌市中央区の札幌パークホテルで開く。
北海道放送(HBC)に勤務しながらジャッキー吉川とブルーコメッツ「愛の終りに」で作曲家デビュー。森進一の「花と蝶」、内山田洋とクールファイブの「長崎は今日も-」、250万枚以上のセールスを記録した殿さまキングスの「なみだの操」など、1960~70年代を中心に計200曲以上を発表した。
近年は、音声合成ソフト、ボーカロイドを利用した楽曲を「初音ミク」を使って発表し、話題となった。
◆前川清「あまりに突然のことで戸惑っております。『長崎は今日も雨だった』は、彩木先生の住む北海道と私たち長崎の、日本の端と端とが結びつき、世に出させていただいた曲です。今の私があるのは、この曲と先生との出会いのおかげで感謝しかございません。音楽を愛し、メロディーを誰よりも大切にされていた先生。本当に残念です。心よりご冥福をお祈り申し上げます」