「百花」川村元気監督に監督賞 サン・セバスチャン国際映画祭 日本人初受賞
スペインの第70回サンセバスチャン国際映画祭の授賞式が24日、行われ、コンペティション部門で「百花」の川村元気監督(43)が監督賞を受賞した。日本人の同賞受賞は初。
「百花」は東宝のプロデューサー、小説家として知られる川村氏の初長編監督作品で、原作は祖母が認知症になったことをきっかけに執筆された、自身の同名小説。認知症を患い記憶を失っていく母と、介護をしながら思い出をよみがえらせる息子の姿を描く。
川村氏は授賞式で「チームの総合力に対しての賞だと思う」と出演者やスタッフをたたえ、「この喜びを天国のおばあちゃんに報告したい」と述べた。同映画祭は欧州でカンヌ、ベネチア、ベルリンの三大国際映画祭に次ぐ水準の知名度を持つ。