シンガー・ソングライターの中島みゆき（７０）が、１０月１０日スタートのフジテレビ系ドラマ「ＰＩＣＵ　小児集中治療室」（月曜、後９・００）の主題歌を担当することが２６日、分かった。楽曲タイトルは「倶（とも）に」。同局系連続ドラマの主題歌は１６年ぶりで、〝月９〟の主題歌は初めて。中島は「ドラマの完成を、とても楽しみに待っております」とコメントした。

　北海道出身の中島が、地元を舞台にした医療ドラマを壮大なバラードで包み込む。

　中島が最後に同局系連続ドラマの主題歌を担当したのは０４～０６年の「Ｄｒ．コトー診療所」シリーズでの「銀の龍の背に乗って」。その前は「親愛なる者へ」（９２年）での「浅い眠り」までさかのぼる。今回、１６年ぶり、そして〝月９〟では自身初めてとなる主題歌を提供した。

　新アルバムの制作中に主題歌のオファーを受けたという中島。「採用かどうかの結果を待つあいだは、まるで我が子の、お受験に付き添う親のような気持ちでした」と当時の心境を述懐し「ドラマの完成を、とても楽しみに待っております」とコメントした。

　同作は、吉沢亮（２８）が演じる駆け出しの小児科医・志子田武四郎が主人公。北海道を舞台に、先輩医師とともに、どんな子どもでも受け入れられるＰＩＣＵ（小児専門の集中治療室）を作るため、１秒でも早く搬送できる医療用ジェット機の運用を実現するために奔走する姿を描く。

　「生きるとは」「命とは」「家族とは」という普遍的な問いに真っ正面から向き合った医療ドラマ。吉沢は、同曲について「全く先の見えない暗闇に新たに道を作ろうとする志子田先生たちに、そっと明かりをともしてくれるようにも、生死をさまよう患者さんたちに対する応援歌のようにも聞こえました」とコメント。中島が歌う、強く、気高く、愛に満ちた「倶に」は第１話でベールを脱ぐ。