国葬参列の宮崎謙介氏 世論の反対で邪念混じり 「弔問外交」は残念 複雑な思い吐露

 元衆院議員で実業家の宮崎謙介氏(41)が27日、安倍晋三元首相の国葬に参列した。その後、デイリースポーツの取材に応じ、賛否分かれた「国葬」に対する複雑な胸中を吐露し、亡き〝恩人〟を感謝の言葉で追悼した。

  ◇  ◇

 世論では、「国葬」に対して賛否が分かれました。ですが、無事に、滞りなく送り出すことができたことで、いまはホッとしております。菅前総理の弔辞には涙が出ましたね。

 安倍元総理が亡くなられてから、80日ですか…。月日が過ぎていく中で、日に日に「死」が違った形で議論されているように思います。大事なことを思い返して欲しい。元総理が白昼に、銃撃されて亡くなった。その悲しい事実を、忘れてはならないと思います。

 当然、国葬を決定するプロセスの中で、議会にかけるという民主主義のアプローチがあれば、もっと国民の理解を得られたのでは…と思います。その気持ちは分かりますが、もう少し静かに送り出すことできれば。悲しみから始まった論議に、バイアスがかかったもので横やりが入った気がしてなりません。

 今回、夫婦で参列させていただきました。我々は、第2次安倍政権の流れで当選。結婚して夫婦になりましたが、同志として安倍元総理を偲ぶ思いでいます。結婚式ではユーモアをまじえたスピーチをしてくださいました。我々にとっては仲人のような方。そんな方が亡くなり、招待状が届いたので参列させていただきました。純粋な思いです。

 国葬によって、岸田首相の支持率が上がることは難しいでしょう。そもそも、そういうものでもない。後付けで「弔問外交」などと言われている気がしてなりません。警備費、接遇費などでお金がかかる。ならば「弔問外交として…」ということだと思いますが、そもそもは外交ではなく、弔いの思いだったはずです。世論の反対によって、そこに邪念が入っている。政治利用するものではない。すごく残念に思います。

 いま、安倍元総理を思い出します。結婚式のスピーチでも、私に「議論を巻き起こすような、一石を投じるような政治家になれ」と言われました。闘う姿勢、人としてのあるべき姿。常々、「闘う政治家でありたい」と、そのスタイルを貫かれました。改めて、ご冥福をお祈り申し上げます。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス